読書感想文

【読書感想文】酒鬼薔薇聖斗の手記

私は犯罪者をモチーフにした映画が好きで、これまで『キャッチミーイフユーキャン』や『ウルフオブウォールストリート』(どちらもディカプリオ主演ですね)等を観てきました。これらの映画に出てくる詐欺師らが手記を書くなどして自身の犯歴を元手に出所後稼…

【映画感想】マダム・イン・ニューヨーク

iTunesのオススメ機能が選んだ映画です。プログラムが選んでるだけなのに、次々と私のツボを突く映画(地味で、心の機微をよく捉えているもの)を紹介してくるので感心しています。 今回借りたものはインド映画です。インド映画も結構好きでちょくちょく見てい…

書籍の誤字誤用を見るとガッカリします

校正者に関する本を読むと、誤字脱字のチェックにとどまらずこんなことまで…!と驚くほど色々なことを精査されているのに頭が下がります。 一方で、実際に本を読んでいると1〜3箇所は誤りが見つかるので本当にガッカリします。校正者、仕事してる…?ってい…

【映画感想】ショーシャンクの空に

古い映画です。名前はよく聞いていたものの未見でした。 刑務所に冤罪で収監されてしまった元銀行員の話なのですが、最初は酷い目に遭わされていたのが、次第に税務会計知識を買われ、身の安全と一定の自由を得るようになります。人は、財産や身体の自由を奪…

【映画感想】善き人

戦争映画が好きです。第二次世界大戦を扱ったものが特に好きなミリオタ豚野郎です。戦争が好きというと、何だか精神異常者のようでどうにも自らを卑下しなければ書き出せないのですが、まぁとにかく好きです。そんな私にiTunesは色々な戦争映画をオススメし…

読書が大事だと思う理由

私はかなり頭が悪いです。遠回りながら勉強を続けてきたおかげで学歴は付いたものの根本的な理解力は変わってません。いつも周りの人たちが瞬時に物事を理解したり、世の中のことをしっかりフォローしていたりするのを後方から羨ましく眺めています。私には…

【映画感想】活きる

20年も前の中国映画です。時代背景はさらに下って70年以上前から始まります。 お金持ちから貧乏になって、両親は亡くなり、戦争に巻き込まれ、子どもが障碍者になり、死んで、友達とも仲違いしてと、ある一家が散々な目にばかり遭う話なのですが、なぜだか「…

【読書感想文】国際機関で見た「世界のエリート」の正体

国連などで働く国際公務員の仕事内容と待遇(給与等)、就職について書かれた本です。非常にコンパクトにまとまっています。 驚いたのが、選考の厳しさとクビの切られやすさ(あくまで日本と比べた場合ですが)に対しての待遇のイマイチさ。上場企業のサラリーマ…

読破癖が抜けてきました

旅行をしていると、移動時間が案外多く手持ち無沙汰な時間が増えます。暇潰しに、最近はKindleの無料本をダウンロードしておいたのを読むようにしてます。話題作だけど趣味が合わなそうだからとスルーしていたものや、過去の名作を読めて得した気分です。無…

【読書感想文】いつだって大変な時代

数年ぶりの再読。私の物の考え方に影響を与えてくれた本です。歴史は歪められるとか、真実を知っている万能な誰かなんて存在しない、とかそういった世の中への穿った見方を紹介しています。 当時は膝を打ちながら読んだ記憶がありますが、論文を書くようにな…

【読書感想文】ストレッチ

ウェブで連載されているお気に入りの漫画が書籍化されたので買いました。 ルームシェアをしている若い女性2人がストレッチをする話です。ストーリーらしいストーリーはありません。でも、そこがいいです。 女子高生の頃に抱くような、ほのかな同性への思慕が…

原語と翻訳

時々原語の小説を読んだり、映画を見たりします。 訳を介さないので、文体のリズムや言葉遊びが分かって面白くも感じますが、一方で母国語ではないので完全には理解できなかったり、読むのに時間がかかってイライラしたりします。 その点、翻訳はすらすらと…

【読書感想文】中卒労働者から始める高校生活

Kindle版が期間限定で無料になっていたので読みました。 両親がいなくなってしまい、一人で妹を養う中卒労働者の主人公が、あるきっかけで向学心に目覚め、通信制高校に通うというストーリーです。 主人公は、学歴がないことを気に病んでおり、そのせいで社…

【読書感想文】1984

村上春樹じゃない方の1984です。 イギリス人の中で、「読んだことないのに読んだふりをしてしまう本ナンバーワン」として名高いようです。つまり、あらすじくらいはみんな知ってるんですね。共産主義国で権力に押しつぶされる庶民の姿を書いた小説です。 独…

【読書感想文】日の名残り

イギリスを舞台にした小説をこのところ続けて読んでいます。 今日は、カズオ・イシグロの「日の名残り」を読みました。 この小説は、第二次世界大戦前後をイギリス人執事が回想する形式を取っています。読み進めていくうちに、彼の過去を美化する語り口とは…