芸術にどれだけ親しむか

クラシック音楽・オペラ・絵画鑑賞等の、いわゆる高尚なアクティビティに時折親しむことがあります。全く楽しくないわけではないのですが、どちらかというと教養を養うために無理にやっているところがあります。良い大人があんまり物を知らないのも恥ずかしいので。

こういう態度なので、本当にそれらを趣味にしている人のように指揮者別に聞き分けたり、バレリーナの追っ掛けをしたりはしません。有名な団体(人)が手掛けた著名な作品だけ鑑賞します。正直観ただけでは分からないので、事前にパンフレットを読み込むタイプです。

ただ、こういう趣味は奥行きが深くキリがないので、どこで止めるべきか迷います。一度観たら十分なのか、数年毎のアップデートが必要なのか、つまらないことで悩むのです。

夫は芸術には全く関心がないので(知識はあるので、絵画や曲のさわりから作品名と作者を判断することは出来ます。マイナーな作品でも、この感じは誰々じゃない?と当てる程度には教養高い人物です)、もうこういうのはやらないのかと聞いてみました。

若い頃は興味を持とうと頑張って沢山見てみたけど無理だった。人生の有限な時間をもうこれ以上興味のない分野につぎ込む気持ちはない、そうです。さすがスペインでホテルから目と鼻の先にあるピカソゲルニカを見ずに済ませ、オーストリアウィーンフィルを聞かずに終わらせる男だけあります。

夫のことはさておき、有名なものだけでも未見のものはまだまだあるので、負担にならない程度にボチボチやっていこうと思います。これでとりあえずは十分!と思える日は永遠に来なそうですが。