子どもがいる上司とそうでない上司の違い

子持ちの人を褒める内容なので、そういったものを読みたくない方はスルーして下さい。

 

普段仕事をする上で、子どもがいる方とそうでない方の違いはさほど感じないのですが(見た目だけではほぼ区別がつかない)、一点だけ勝てないなぁと思う部分があります。

失敗した時の対応です。

以前、始末書級のミスをしたことがありました。蒼ざめながら上司2人に報告したのですが、ゴミを見るような目つきをしたのが子どものいない上司1、まずパニックにならないように宥めたのが子どものいる上司2でした。

普段は上司1の方が穏やかで優しく、上司2は粘着質というか、私とはそりが合わなかったため、上司1との方が付き合いやすいと感じていたのですが、意外にもフォローに力を尽くしてくれたのは嫌いな上司2の方でした。『こういうことは誰にでもあるから、大丈夫大丈夫』と言いながら、憔悴しきった私を早めに家に帰してもくれました(ミスをした当事者が事態を収拾しようとするとかえって酷いことになるので、現場から隔離されたというのが正確ですが)。

これは一例ですが、他人の失敗に寛容なのは親になったことのある人の方だなぁと感じる出来事はいくつかあります。私も他人の失敗に全く寛容でないので余計に思うのですが、子どもがいない人は、特に社会に出てからは表面的な付き合いに終始することが多く、他人と丸ごと付き合う経験に乏しいからでしょう。子どものいる人は、子どもが失敗するのをよく見ているため、いちいち驚かないのだと思います。何より、子どもの失態はそのまま親の責任になるので、目下の者の責任を負うことにも慣れているのでしょう。

こう書くと、子どもがいない人は上司には不向きだと取られてしまいそうですが、実際適性に劣る部分はあるのだと思います。子どものいない者として、こういう部分は謙虚に学んでいきたい(でも、どうやって?)と感じています。