弁護士を後見人に指定するのは危ないかも

子どもがいないので、老後は成年後見人制度を使おうと決めています。後見人は色々な人がなれるのですが、弁護士に依頼するのが間違いないのかなと考えていました。

けれど、弁護士による横領事件が多発していると聞いて、信頼できる人を探さなければなと少し焦りを感じています。でも、良い弁護士(ないし代理人)を見つけるのは以下の理由で難しいです。

1.少額案件を扱う弁護士は腕が悪い

弁護士のお客さんは大きく分けて2種類です。法人と個人。当然法人の方が資力があるので実入りはいいです。稼げる分野には優秀な弁護士が多く在籍しています。一方で、利益の薄い個人を相手にする弁護士は二流三流の人材であると推測できます。

また、企業の顧客が割と感情を交えず淡々と仕事を依頼してくるのに対し、個人客は金払いは悪いのに注文が多く面倒臭い客です。案件の複雑さという点では個人相手はシンプルそのものですが、接客の手間や逆恨みリスクは弁護士にとって厄介です。それでも受ける弁護士って、どういう人でしょう?相当食い詰めてそうですよね。そういう人に私は仕事を頼みたくないです。

(一流の弁護士に頼むのはそもそも無理です。企業法務の専門家は別分野では素人ですから受けてくれません。内科医に整形手術をお願いするようなものです。コネがあればやってくれますが)

2.真剣にやってくれなさそう

個人客は薄利多売です。儲けが少ないのに熱心にやってくれるとは思えないです。

3.横領に手を染めやすい

破産すると弁護士資格を失うため、資格の維持のために顧客の預り金に手をつけるインセンティブが働きます。これは財政要件のないNPO法人に後見を頼む場合と比べると不利な点です。弁護士の金回りを継続的にチェックするのは、判断力の落ちた老人にはなかなか厳しいです。

これからは弁護士に限定せず、NPO法人司法書士等、広く見ていかなければならないなと思います。