心の緊急脱出装置

よく主流から外れたことをするので、周りには「思い切ったことをする人」という印象を与えているようです。そのせいか、どうやって決断したのかといったようなことを聞かれることがあります。

私だって無謀なことをやろうとは思いません。勝算が見込める場合にしか勝負しません。だからまずは、やりたいことを実現するのに力を蓄え根回ししてから挑みます。失敗すると注ぎ込んだ時間とお金がパーになりますからね。面倒臭がりの私には資源の無駄遣いは許容できかねます。

でも一番大事なことは、退路を準備しておくことだと思います。

転職する場合は、内定が決まるまでは会社を辞めないとか、パートナーに働いていてもらうとか。

結婚する場合には、嫌になった時にすぐに脱出できるようにまとまった金を用意しておくとか。

難しい試験を受ける場合には、滑り止めを受けておくとか、落ちた後のことを考えておくとか。

海外で暮らす場合は、任期途中で帰ってもペナルティがないか家族や職場に確認してから決めるとか。

退路を断つというのも人によっては有効な戦略かもしれませんが、「嫌になったら止めちゃえばいいんだから」と考えて始めた方が、私の場合うまくいく場合が多いです。

一番大きいのは、「嫌になったら自殺すればいいんだし」と思って臨むことなんですけどね。自殺の方法を予め決めておくと心はずっと楽になります。

つらいときはいつも、「いつでも止められる」「いつでも死ねる」と唱えながらやり過ごしています。