実感が湧かない

あまり能力に恵まれておらず、幼少時の環境も良くなかった、という印象を長く引きずりすぎているせいで、未だに今の生活に慣れません。深刻な悩み事もなく、夫とも仲が良く、人並みの能力くらいはつき、お金にも困っていない。意地悪してくる人はいない。欲しいものが買える。どこへでも行ける。夢のような生活ですが、妙に居心地が悪いです。

足元に注意して少しずつ階段を上っていたら、いつの間にか足が竦むくらい高いところにいた、という感覚が拭えません。確かに自分の足で歩いてきたはずなのに、そんなに遠くまで歩いた自覚がないから現実味を感じられないというか。

未だに毎日が辛くて泣いてばかりだったあの頃が本当の人生で、現在が偽物だという思い込みがあります。イギリスに住んで大学院で勉強している自分は、海外への憧れと大人になって自由を満喫する願望をごっちゃにした幼い私の妄想ではないかと。

信じられないから、自分自身に納得させるようにブログに色々なことを書き綴ります。書いても書いてもあまり実感は湧きません。びっくりするくらい私自身も生活も変わりました。今の環境に文句を言ったら罰が当たるでしょう。でも、もうちょっと不幸なくらいの方がしっくりくるのですけれど。