子どもを持つ納得できる理由

子どものいない人生を選んだ私ですが、今までに思わず説得されかかった理由が2つだけあります。

1.アメリカの永住権が取れる

日本を含む大多数の国が国籍に関しては血統主義を採用しているなか、アメリカを始めとする一部の国々は出生地主義という、生まれた場所によって国籍を決める制度を持っています。アメリカで出産すると、子どもは自動的にアメリカ人になるのです。

アメリカに住んでいた時、「ここで子ども産みなさいよー!子どもが米国籍だとね、親も永住権が貰えるから普通に就労ビザを取るよりずっとラクよ!」と知り合いに熱弁されたことがありました。就労ビザや永住権を取るために苦労した話は山ほど聞いていたので、これには心を動かされました。

ただ、アメリカ人と結婚したらほぼ同じ条件で永住権が得られるという代替手段がありますし、僅かな可能性のためだけに子どもを持つ必要はないなと結論しました。外国で働かなくてはならないほど切羽詰まったら、多分夫も私もとりあえず離婚して、独身の友人を拝み倒して国際結婚すると思います。そこまでしなくても就職出来ればビザ貰えますしね。不法就労という手段だってあるし…。

ちなみにその知人はアメリカで出産し、おまけに自動車関税の高い母国に持って帰るために高級車を買って関税を浮かせていました。たくましいです。

2.鬱病が治る

産業医と面談した時に言われた言葉です。「子ども産んじゃうとね、クタクタで悩んでる時間なんてないからね、治るよ!身体動かして忙しくするのが一番!」

今考えると腹が立つ程 ちょ〜〜〜〜いい加減な医者でしたが、当時は弱っていたこともあって納得しかけました。幸い独身で彼氏もいなかったので実行には至りませんでした。身体を動かすと良いというのは医学的なエビデンスもあったのでジョギングして治しました(服薬も勿論しました)。

我ながら意味不明な理由で説得されたものです。若かったことを差し引いても判断能力が心配になります。