夫婦で嵐を乗り越える

結婚生活はつらいものだというイメージが幼い頃からありました。けど結婚してみると案外楽でした。

気のおけない間柄だから一緒にいても苦にならず、

生活習慣等の齟齬も幸いそれほどなく、

お互い1日の大半を職場で過ごすので干渉も少なく、

気が向いたときだけ主婦業をやればいいので家事を強要されるストレスもなく。

独身時代と変わらない自由さと家族がいる安らぎを得られる、私に合った関係を結婚当初から自然に築けました。こんなに楽でいいのかな、と思った記憶があります。

単身赴任生活も半年を超え、それでも休暇ごとに会ったり、毎日スカイプで話をしたりして良好な関係を保っていました。

今まで喧嘩らしい喧嘩もせず楽しくやってこれたのは互いの性格が良いからだろうと自惚れていましたが、ただ人生の「凪」だったからなのだと最近思い知らされました。

夫が仕事上でトラブルを抱え、家庭にも影響が出始めてきたのです。夫も私も思いやりというものに欠けており、ムッとすることはこれまで度々ありましたが大した問題ではありませんでした。

けれど思いやりに欠ける人間が苦境に陥ると、夫婦互いに気分良くいることは難しくなりますね。毎日夫の気の済むまで愚痴を聞いてから、面白い話をせがまれ夫の興味がありそうなことを話すも、途中で「もういいや」と電話を切られてしまいます。私を粗末に扱うことで憂さを晴されるのはつらいです。結婚して初めて夫を疎ましく思いました。

これから親戚の介護や心身の不調等、加速度的に問題は増えていきます。思いやりのない夫婦ですが、どうにか工夫して嵐の時期も乗り越えたいです。うまくいかない時期に鬱憤を家族にぶつけてしまうのは避けようがないので、支え方・支えられ方を探っている途中です。