たるみがち

仕事をしていた時は、留学したらたくさん論文を読むぞと思っていました。たっぷり時間があれば、知識をじっくり養えると思っていたのです。

実際どうかというと、ほとんど読んでいません。雑学のような表面的な知識を蓄えるのは好きなんですが、アカデミックな分野はアレルギーがあります。今でも数式を見ると頭がホゲホゲします。ノートに途中の式展開を書いたり調べたことをメモ書きをしたりしていると日が暮れてます。頭の悪さに涙が出ます。

考えてみれば、仕事をしている時は土日は休みでしたし、論文を読む機会はいくらでもありました。時間があればというのは単なる言い訳です。

仕事上の課題を見つけるには、ミクロとマクロの視線が欠かせないと私は思っています。ミクロは問題視している点について掘り下げること、つまり論文を読んだりデータに当たったりして内容の検証をすることですが、辛い作業です。マクロは世間の情報を仕入れること、私の場合だとマーケット情報やニュースを日々チェックする作業です。マクロでピンと来たことをミクロで掘り下げてをやろうとすると、仕事をしながらだと週末を充てなければ追いつきません。つまり、仕事のことを毎日考えていても苦にならない性格の人しか勤まりません。正直私には無理だなぁと思いますが、漫然と目の前の作業をしていても本当に仕事をしたことにはならないのも分かってます。

今でも仕事は好きですが、息を吸うように仕事をするレベルまでいかないと実績は残せないなぁと感じ始めています。残り少ない留学期間ですが、腰を据えて考える習慣を付けてから帰りたいです。

と美しくまとめてしまいましたが、本音は論文をバンバン書いて、仕事も出来るようになって、「なんか金融に詳しい人」扱いされて、転職するときに論文リストと上司の紹介状を貰って簡単に転職できる人になりたいです。失業しても平気という自信をつけたいです。そんなことばかり考えてるからうまくいかないんですけど。