ユダヤ人が感じている恐怖

テロが起きるたびにユダヤ系が被害に遭うことが、つくづく理不尽に感じられます。

ものすごく大きく考えれば、ユダヤ系企業やイスラエルイスラム系を自称するテロリストを弾圧しているのかもしれませんが、そういった組織と縁がないユダヤ人ばかりが巻き添えを食うのが何とも釈然としないのです。

ユダヤ人は裕福というステレオタイプのせいか、実際に裕福でないユダヤ人は多いのに彼らを嫌う人々も大勢います。

イギリスに来るまで、ユダヤ系の人々が言う「いつまたホロコーストが起こるかもしれないという恐怖が消えない」という言葉を、ドイツのハイパーインフレ懸念と同じレベルでありえないものとして扱っていましたが、ナチスホロコーストを行った際、ドイツ人よりも被占領国(ウクライナリトアニア等)の方が積極的に虐殺に関与したと言われていることに象徴されるように、ヒトラーだけがユダヤ人を憎んでいたわけではなく、ユダヤ人に対する憎悪は実際にはヨーロッパ全土に亘っていたことを知ったことや、これまで多数のユダヤ系施設がテロの標的となってきたことを見るにつけ、彼らの懸念は的外れでも何でもなかったのだと理解するようになってきました。

ある人種に生まれついただけで一生殺される恐怖に怯え続けないといけないなんて、知れば知るほど惨い話です。

 

余談

これは暴論ですが、日本なら十把一絡げにガイジン扱いされるので、ユダヤ人も欧米やイスラエルに住むよりは快適に過ごせるんじゃないかなと思いました。全員がそうではないと言っても高スキルのユダヤ人は多いので、彼ら向けの広報等を移民受け入れの際にはやってみるのもいいのではないかなと思います。