甘えたがりの夫

私の夫は、妻に尽くしてもらうことを喜ぶ古い人間です。身も蓋もない言い方をしてしまうと、甘えん坊です。

惣菜や合わせ調味料を使わないおかずを喜び、スーツを着せかけてもらったり、何も言わなくてもコーヒーや軽食が出てきたり、エアコンの温度を調節してもらったり、マッサージをしてもらったりと甲斐甲斐しく世話をされることを期待しています。私自身は夫の収入を当てにしているところもありますし、何より夫がそれでリラックスできるなら週末くらいは…と付き合うことにしています。

幸いこれといった趣味もないので、マンガを読みながら夫の足をぐりぐり押したり、喉が渇いたついでに夫のコーヒーも用意したり、レストランのウェイターのコートの着せ掛け方を観察してハイレベルなスーツの着せ掛けに挑戦してみたりします。基本的にいかに省力化するか、改良の余地がないかゲーム感覚でお世話させていただくようにしています。

大事なのは「これは私がしたくてやっていることだから」という意識を常に持つことです。そう意識していると、やってやってる感がかなり減ります。それでも、なんで私ばっかり、みたいな僻み根性が出てきたら率直に伝えてサービスレベルを下げます。あるいは何か買ってもらったり、普段より多めに愛情表現をしてもらったりして不満を解消してもらいます。いずれにせよ、作業に楽しみを見出す、コミュニケーションを躊躇わないのが、夫と付き合う上では大事かなぁと考えています。