相続税対策

来年から相続税基礎控除が減額されます。私の代は相続なんてまだ先の話ですけど、両親の代は相続対策に大わらわです。銀行や証券会社のいいカモになっているので、可笑しいながらも気の毒に感じます。知識がないって罪ですね。

知識がないのは私もどっこいどっこいで、つい最近「小規模宅地等の特例」の条件が、同居以外にあることを知りました。親の持っている不動産は、その評価額とその他の財産(貯金等)が基礎控除額を超えると相続税がかかってしまうのですが、不動産に限っては「小規模宅地等の特例」に当てはまれば評価額を8割引してもらえるのです。

その特例というのが、1つは同居、そして最近知ったのが、相続人(私)が賃貸に住んでいること。あ、なーんだ、同居しなくてもいいんじゃん、と気が楽になりました。というのも、両親が遠方に不動産をいくつか持っていて、別居の場合の評価額を気にしていたからです。義両親も家を買おうとしているので、面倒を増やさないでほしいなーどうせボケたら施設に入るのに、と内心やきもきしていたのでした。

別居の場合も控除の対象になると聞いて安心しましたが、それでも不動産は私から見るとゴミにしか見えないです。不動産は夫や私が相続する頃には古びて売るに売れない状態になっているでしょうし、多少相続税を取られたとしても、現金で遺してくれる方がどれだけ面倒がなくていいか…と思うのです。でもまぁ、家はロマンですからね、彼らの築いた財産に私が何か言えた義理はありません。

おまけに、両親は海外にあちこち資産を移しているので、彼らが死んだらそれぞれの国に行って口座を解約してくるのは私の役目です。資産目録でもあれば作業はやりやすいですが、母には作ってもらったものの、父からはまだ貰えてません。申告漏れで追徴なんてことになったら迷惑なので早く作って欲しいとは言ってあるのですが。祖父母が資産目録を作っていないどころか、通帳を握って手放さないのに弱り切っているのに、子どもにも同じ苦労をさせるとは、と思います。

まぁ祖父母からすれば、どれだけ財産があるのか開示しないことで介護を引き出す取引をしているわけですから、両親が正確な資産の開示をしない理由にも納得がいきます。相続まわりのことはドロドロしていて嫌ですね。