もし産めなくなってから子どもが欲しくなってしまったら

子どもを持つべきか悩んでいた時期に、よくこのことを考えました。

閉経間際にホルモンの作用で欲しくてたまらなくなるとか、死ぬ間際に後悔することは子どもを産まなかったことだという話を聞くと、それが自分には想像不可能なことであるだけに、恐ろしくなりました。

しかし、母をはじめとして、仕事を辞めたことを後悔している人はたくさん見てきましたが、子どもがいない人で後悔しているという話は聞いたことがありませんでした(子どもをいらないと考えている人がそもそも少ないですし、仮に後悔したとしても、そんな重い話をする人がいるとは考えにくいです)。

子どもが全く欲しくない私にとって、子どもを持たない後悔が想像しづらいものであることと、体験談を聞いたことがないことが、判断を鈍らせたことは確かです。センシティブな話であるだけに、正確な情報が手に入らなかったことは残念です。

もちろん、情報収集をわざと怠ったわけではなく、お子さんが望めない年齢の夫婦に対し、今どう感じているのか聞いてみたいと思ったことは何度もありました。しかし、彼らとそこまで打ち解けた話ができるほど仲良くはなれませんでしたし、仮に仲良くなったとしても聞く勇気が出たのかどうか分かりません。発言小町なども見てみましたが、若い夫婦の話が多く、あまり有益な情報は得られませんでした。

妊娠可能年齢を極限まで伸ばす方法として、卵子の凍結も検討するだけしてみましたが、始まったばかりで十分なデータの蓄積がないこと、感覚的に自然状態のものに比べ奇形率が上がりそうだと思ったことから申し込みませんでした。

閉経後、子どもが欲しくなったらどう耐えていけばいいのでしょうか。分かっているのは、後悔してしまったら、埋め合わせは効かないということだけです。

ただ、子どもに興味がない今の気持ちに嘘はありません。日々送られてくる姪の写真を見ても何の感慨も起こりませんし、無難なコメントを考えるのも不思議なくらい何とも感じません。友達の子どもを見ても、どうリアクションすればいいか、できるだけ話題の中心を子どもにしなくてはと気を遣うだけで、子ども自体には何の関心も湧きません。もっと悔しさとか、嫉妬とか、どす黒いものが出てくるのではないかと予想していただけに、拍子抜けしています。「子どもがいる女性」という概念には悶々とさせられるんですが(以下リンク)。

子どもがいる女性への嫉妬 - ハルブログ

  

60歳くらいになったら、またブログを書こうと思います。そのとき、正直な気持ちで、子どもを持たなくて後悔したかどうかを書きます。昔の私はそこが分からなくて迷いましたし、子どもを持たない選択をする人にとって必要な情報だと思うからです。