専業主婦がうらやましいです

働き続けないとお金がなくなりそうで怖くて、働いています。

夫の海外赴任に伴い仕事を辞めた時も、若いからまだ大丈夫と思いつつも、再就職できるか不安でした。結局、専業主婦生活を楽しむ心の余裕はできず、赴任前に慌てて願書を出して現地の大学に行き、それとは別に語学も習いました。

赴任先では夫も夕食の時間には帰ってきてくれ、休暇もたっぷり取れたので、家族らしい生活ができました。私も勉強があったとはいえ主婦気分を楽しみ、こういった穏やかな生活が合っているなぁ、夫と毎日食卓を囲んで暮らせたら幸せだろうなぁと思っていました。

帰国後、夫は忙しくなり、帰宅は午前を回るようになりました。当然家で食事は摂りません。お弁当をもたせたこともありますが、夕方ごろ腐ったのを食べている、気持ちのこもったものだから絶対に残したくないんだけど、昼に休憩を取ることすら難しいんだ・・・と聞いて以来、作るのをやめました。

子どもを作る気はなかったし、狭いアパートでは家事もすぐに終わってしまいます。それに、たくさん時間があると色々なことを考えてしまいます。

夫が働いているから、いま働く必要はないけれど、この調子ではいつか夫は過労死するだろうし、そのとき私が働いていれば困ることはないだろう、お金があって邪魔になることはない、どうせ家にいても私は彼のために何一つしてあげられない・・・。

幸い、留学経験を買われてすぐに再就職することができました。仕事は夫ほどは忙しくありませんでした。夫からすると、私の生活は専業主婦の頃と正社員の今と全く変わりなく見えます。また、元々夫が高収入なので、私が働く前と後では生活水準は変わりません。

でも、夫は私が働いたり留学することを喜んでくれます。曰く、ほとんど相手をしてあげられず申し訳なく思っているので、社会に出て時間を潰してくれているとこちらも気が楽になる、とのこと。私の職場や学校は彼にとっては託児所代わりらしいです。がっくり。

私が留学してからは、彼は平日は朝帰り、土日も夜まで仕事という更に仕事三昧の日々を送っています。知人は浮気してるんじゃないのと言いますが、ここまで仕事漬けだといっそ浮気していてくれる方がマシなような気がしてしまいます。浮気をしている間は少なくとも休んでいるわけですから。

 

話が逸れました。

専業主婦がうらやましいです。何をしてもしなくても不安だらけの私にとっては、働かなくても将来が不安ではないというのは驚くべき境地です。