テロにまつわる2つの不安

カトリックを信仰してます。単に祖父の代から信者なだけの何となくクリスチャンです。
日本ではやっぱりマイナーな宗教なので、ちょっと奇異な目で見られます。まぁでも、カトリック、もといキリスト教は日本では悪いイメージを持たれていないので大した話ではありません。
信仰に関しては、神様の不在を確信しつつも信じるという至って現代的な感覚を持っているつもりです。自身の身に降りかかることは、単なる確率、運であったり、努力や怠慢の結果であることは知っていますが、そう割り切るには辛いこともたまにはあり、そんなときは神様にすがります。
フランスでテロがありました。イスラム教徒による犯行とのことです。モスクに爆発物が投げ込まれるなど報復テロも起こっています。巻き込まれるかもしれないという恐怖がまずありますが、ムスリムムスリムっぽい人に対する取締りが強化されると思うと悲しい気持ちになります。私の周りにいるムスリムは当たり前ですが普通の人です。お酒を飲む人もいるし、礼拝をしない人も結構います。豚肉を食べる人には流石に会ったことはありませんが、宗教心というよりは我々が犬を食べないのと一緒で、気持ち悪いから食べないだけのように見えます。私と同じで、祖先代々信じているから信仰している人が多いんじゃないでしょうか。
イスラム教徒の犯行だから特にイスラム教徒に対して警戒する、妥当な判断です。ただ彼らの居心地をより悪くして、就職や生活を難しくして、それがまわりまわってさらなるテロの温床になるのではと心配しています(ヨーロッパでのテロは宗教というよりは貧困が強い動機になっているように見えるので)。

幸い私のムスリムへの偏見はそれほど強くありません。今までに会った人々のおかげです。個人でできることは本当に少ないですが、フラットに付き合うように気をつけようと思います。また、海外に住む外国人として、周囲に良い印象を残すよう気をつけたいです。