かつての大国の、優雅なる衰退
喫茶店でテレビを見ていたら、プロモーションビデオに日本の風景が映っているのが目に入りました。ゲームセンターやカプセルホテルなどの日本人から見ると何でもない光景です。私達がニューヨークでPVを撮るのと同じ感覚なのかなと思います。日本でPVを撮るのがカッコいいと思われ始めていることに感慨を覚えました。
人口が減り、債務が積み重なり、通貨が弱くなり、経済的に日本はずいぶん貧しくなりました。一方で、日本の文化はますます人気を高めています。アニメが放映された数時間後には、英語やスペイン語、中国語字幕付きの動画がアップロードされますし、ハロウィンでは女子高生のコスプレをしている人や着物を着ている人を見かけますし、外国人は日本のことを恐ろしくよく知ってます(日本人は昔数え年で年齢をカウントしてたんだろ？と聞かれた時には心底驚きました)。
こういうのを神様の采配というのかなと思います。仮に日本がダメになったとしても、文化資本はすぐにはなくなりません。イタリアが今でもローマ時代の遺構で世界中の人々を惹きつけているように、日本も神社仏閣やポップカルチャー、ショッピングでこれから食べていけるかもしれません。語学の勉強頑張らなきゃな、と思いました。
