豊かさを感じづらい

我が家は金銭的に恵まれている部類です。でも、所詮はサラリーマンです。付き合いのある人で私達よりお金を持っている人は掃いて捨てるほどいます。

東大を出て年収1000万以上稼ぎながら、「逆にお金がかかるから、働くのやめなさいって言われてるの」と言うお嬢様。

「会社から副業禁止って言われてるから無給でやらせてもらうことにしたの」と時給5000円の仕事を休日に無償で嬉々としてやっている人。

「働かなくてもね、いいんだけどこれはボランティアだから」と言いながら政府で働く大富豪の息子さん。

「もう一生分稼ぎ終わったから、これからは好きな仕事だけして生きるんだ」と言いながら相変わらずバリバリ働いている人。ちなみに前職は年収1億円。

「定年後、やっぱり張り合いなくしちゃって。でももうあんまり働けないから」と言いつつ、複数の会社役員を引き受けて現役以上に稼いでいる人。

好きに楽しく生きていたらお金も学歴も地位もついてきた、といった人達を見ていると、所詮生活のために仕事している私は勝てないなー、と思うのです。仕事や勉強が娯楽という人と接していると、やっぱりちょっと苦しくなってきます。資産家出身の方がやはり多く、圧倒的な豊かさから来る性格の良さと無邪気さ、知性、生活のために働く必要がないが故の職業への純粋な情熱を目の当たりにすると、持てる人はとことん持っているのだと思い知らされますから。

現代の貴族とも言える人々と接していると、私がこれまで得てきた物はたちまち色褪せて見えます。

しかし、たとえどの収入層にいたとしても、周りの人間も似たような収入だったりかえって多かったりで、豊かさを感じることは難しいのではないでしょうか。豊かさは周りとの比較で感じるものですし。この先いくら稼いでも、「いまいちパッとせんな」と思いつづけるのでしょう。