子ども作らない理由

「子供を作らない夫婦」と「遠距離夫婦」で、日本ブログ村に登録してみました。

私の職場には、お子さんがいらっしゃらない方がたくさんいらっしゃいますが、その内実なんて知りようがありません。ごくごくプライベートなことなので、どうしていないのか、話題に上ることもありません。

でも、知りたかった。望んで子どもを持たない選択をしているひとって、この世にいるのかな?って。

色々検索してみて、ブログ村に「子どもを作らない夫婦」のカテゴリがあるのを見つけて全て読みました。少し救われました。なので、ブログを書くことになったら、私もここに登録しようと決めていました。ささやかながら情報提供になるかと思ったので。

 

えー、それで、私が欲しくない理由なんですが。

まず、夫も私も30代です。まだ生殖可能年齢ではあります。ふたりともいわゆる総合職です。私の会社は産休育休の取得実績も十分あり、シングルマザーでお子さんを無事社会人まで育て上げた方もいらっしゃるほど恵まれた職場でもあります。また、夫の収入だけでも家族を養うことができます。

それでも、欲しくありません。なぜか。

子育ては金銭的な側面だけで見るとミドルリスク、ノーリターンだからです。

ひとり育てるのに2〜3000万程かかると読みましたが、自分の子どもがその金額に見合うほどのものを返してくれるとは思えません(あくまで金銭的な話です)。私自身を振り返ってみても、これまで親に使ったお金なんて数万円程度です。

また、育休期間中は給与が半減しますし、重要なポジションにつくことも難しくなるので、キャリア形成にも影響が出ます。機会損失も数千万発生すると考えると、正直、子育ては私にとってはお金をどぶに捨てているのと一緒です。

 

それでは、その数千万で得られるもので、私にとって価値がありそうなものを挙げてみます。

・社会的信用

・双方の両親が喜ぶ

子育てにまつわる社会的信用については、子どもがいないと得られないのでプライスレスと言えますが、私にとって数千万を投じる価値があるか考えると、ありません。

両親が喜ぶ、といった点については、私の両親は海外で暮らしているので年1〜2回会わせるのが関の山ですし、夫の両親は極度の人嫌いなのでやはりこちらも年1〜2回でしょうか。子どもが高校生になる頃には友達付き合いを優先するだろうことを考えると、中学卒業までの15年間×2回×2両親=60回。機会損失含めた子育て費用を4000万と仮定して、1回あたり67万円の親孝行。やっぱりこれも高すぎます。

 

他に心配しているのは、私ももう30代なので障碍児が生まれるリスク。それは無視できるほどだとしても、今度は子どもが独立できないリスクがあります。既に現在でも、若者の半数は親と同居しているそうです。子どもの2人に1人は成人しても何らかの支出を伴うと考えると、子育て費用はもっと膨らみそうですね。また、仮に独立して家庭を設けたとしても、何らかの金銭援助をする親御さんは非常に多いです。そう考えると、ミドルリスクというのは過小評価で、ハイリスク・マイナスリターンと考えるのが妥当なような気がしています。

 

ネットでは子どもがいないと老後が心配、という意見がありますが、私からしてみると、子どもがいた方が老後が心配、に見えます。今は多少経済的な余裕はありますが、先のことを考えると貯めておきたいです。お金はなんだかんだ強いですから。冷たいですが、私は子どもよりお金を取ります。